北緯43度から

多分世界の第三者

この地この言葉は

幾人もの人が憧れているらしい

この贅沢といわれる国で

生きていけるだけの器用さを

私は持っていない。

みんな器用に生きてるように見えて

みんな大変。

それでも平均的に、上手いことやって

誰かと一緒に支え合いながら

生きている。

私は違う。

上手いことしてるように見せるようにはなったけど

だめ。

人間、生きれば生きるほど

何かを得て何かを削り何かを失っていく。

一つ上の世代の人たちの

少しずつ酒タバコ女男その他の嗜好に

溺れやすいのは

それだけ削ってきたからなのだろう。

拠り所がないと大変。

わかる。

彼らよりまだそこまで長く生きてないが

なんだかわかる。

それを考えると傷が抉れるように

なんか心苦しいんだ。

私は音楽と本。音と活字に寄りかかる。

たまらなくどうしようもない。

悔しくて寂しくて切ない。

私はきっと

これからも周りを恨めしながら

何かを変えようと必死に足掻いては

失敗ばかりの人生で

隣にゃあ誰もおらず

最期はどっかでのたれ死んで

警察か公的の誰かに焼かれてもらうんだろう。