何も意欲がない。
ただ惰性で生きている。
あれをしようと思っていることはあっても、この頃身が入らない。
音楽を聴いても、何をしていても思うことはただ。
「何か退屈だ。」
そして「物悲しい。」
日照時間が冬になってきたからか、この頃の曇り空と夜の凍てつく風のせいか。
何をしていても行き着く先はどのみち「無」でしかないと感じている。
自分が火葬場で荼毘に付される様子を思い浮かべる。
もう意識がなく、この意識が未知の境地に入ってしまっていることを思い浮かべる。
黒でもなく闇でもない、ただの「無」なのだ。
責任と義務と惰性と孤独、この世のあらゆる事象から解放された時の私を。
喜びも悲しみもなく、この身この意識ただの灰と煙になる瞬間を。
今はただその「無」に向かって生きている。
何の意欲も改善もない。