北緯43度から

多分世界の第三者

レール

私の人生にレールはない

だから道草くいまくって

細々と生きて

時に世の中の全てを恨んで

人間を憎んで

時に世の中が素晴らしく見えて

人間が素晴らしく見えて

貨物列車は荷物いっぱい

時に荷物をどこかに置いて

またその辺の荷物を拾って

いっぱいになりながら

レールのないくさっパラや

石だらけの道や沼地を

雨の日も風の日も吹雪く日も

ガタガタと走るしかないのだ

途中で泊まれる駅なんてないから

その辺の木陰を見つけて雨宿りするしかない

しかしレールはないということは

どこにだって行けるのだ

列車を改良しまくって

ちょっくら未知の旅

どこかでのたれ死ねるまで

ふらふらがたがた走るんだなあ