だから道草くいまくって
細々と生きて
時に世の中の全てを恨んで
人間を憎んで
時に世の中が素晴らしく見えて
人間が素晴らしく見えて
貨物列車は荷物いっぱい
時に荷物をどこかに置いて
またその辺の荷物を拾って
いっぱいになりながら
レールのないくさっパラや
石だらけの道や沼地を
雨の日も風の日も吹雪く日も
ガタガタと走るしかないのだ
途中で泊まれる駅なんてないから
その辺の木陰を見つけて雨宿りするしかない
しかしレールはないということは
どこにだって行けるのだ
列車を改良しまくって
ちょっくら未知の旅
どこかでのたれ死ねるまで
ふらふらがたがた走るんだなあ