する。
昨日初めて部屋のヒーターをつけてみた。
灯油ともガスともわからぬ匂いがした。
ここはもう、夜にはヒーターが必要になる。
職場でももうヒーターか暖房をつけている。
暖かいガスの匂い。
多分体にはそんなに良くないだろうに。 包まれている気分になる。
なぜなら以前にこの匂いに限りなく近い匂いの中で生活していたからだ。
実家のストーブの灯油の匂いとは違う。 東京の暖房の匂いとも違う。
これはきっとロンドンで暮らしていた時の匂いだ。
セントラルヒーティングがある狭い狭い部屋で生活していた時に、部屋に充満していた匂い。
それがこの地のヒーターの匂いと似ている。
一晩中ヒーターか暖房の中で過ごしていたからか、朝の今でさえ鼻に匂いが残っている。
帰路にある大きな道路の車が行き交う匂いかもとも思った。
しかしこれは間違いなくロンドンのセントラルヒーティングの匂い。
どうしようもない時期にずっと包まれていた匂い。
今もどうしようもない時期、同じ匂いに包まれている。
暖か〜い。
この匂いは、どうしようもない時期にやってくるんだね。
暖かくてガス臭さが心地いい。
この匂いに気を取られて、どうしようもないことが頭からぶっ飛んでいくんだ。
私はこの匂いが好きだ。
今から来年4月くらいまで、きっと毎日包まれるのだろう。
中毒死しないといいな。